情報化社会と神社神道
研究集会「現代社会における神社神道の現状―情報化社会と神社神道」の開催というシンポジウムがある、という話を知人から聞きました。情報化社会と神社神道ってすごくお互い遠いところにいるようなイメージがありましたが、主催が国学院大学であるところを見ると、神社神道側もそういうことを考えなければいけないような社会になってきたということでしょうか。
神社神道については僕自身も全くといっていいほど知識がありませんが、ネットが社会に根付くことはもうそろそろ当たり前のものとして受け入れられるようになってきている現在、こういう昔から存在して日本の文化が形成されるにあたって色々なところで影響を与えてきているはずのものが、ネットとどのように折り合っていくのかは非常に興味深いテーマだと思います。
例えば家やビルを建てたりする際にはその土地の氏神様にご挨拶にいったりお払いをしたりすることもあるわけですが(神道と関係なければスイマセン、何か人間以上の存在がそこにあるとし、それに敬意を払う習慣が現実世界ではありますということを事例で言いたかったのです)、こういう習慣は当然ながらネットの世界にはないわけです。仮想世界には神は存在しないのでしょうか。
人間が作った世界の中で神性を感じるというのも確かに奇妙な話かもしれません。しかし「神」というものの存在を前提とすることで色々な規範が成立し、社会が成立してきたこれまでの歴史を振り返ってみた時に、その前提がそもそもない社会が仮想空間の中に生まれ得るという状況の中で、仮想世界において人は何を規範として行動するのでしょうか。時間が経つことで何かしら形成されていくものなのでしょうか。仮想世界を「創る」側の立場にいる我々としては、何を考えるべきなのでしょうか。答えはすぐには出ませんが、頭の片隅には置いておくべき問いかけのように思いました。
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