高齢化社会とIT
先日とある機会があって、高齢化社会とITということを少し考えていました。「高齢者」とは一般に65歳以上を指していうそうですが、現在の65歳というとまだまだ元気な方も多くいるはず。最初、このテーマについて聞いた時には介護・福祉といった単語が思い浮かびましたが、元気のいい高齢者がさらに活躍できるような場をITを使って作っていくという方向性も同様に重要なのではないかと考えました。
これは僕自身の話ですが、以前に祖母(普段は京都にいるのですが)が東京に遊びに来たときにを表参道~原宿を案内するということがありました。何でも子供の頃にそのあたりに住んでいたらしく、どんな風に変わったのかを見てみたいということでした。祖母の記憶の時期というのは戦前~戦後らしく、案内する道すがら当時の様子を色々と話してもらいました。
空襲の話や当時の表参道には防空壕がたくさんあった話、焼夷弾がばらまかれて焼け野原になっていた話などが出てくるわけです。生まれてこの方祖母からそんな話を聞いた事がなかったので「そんな経験をしていたんだ」ということ、そしてその話のリアルさ(自らの経験談なので当たり前ですが)に衝撃を覚えました。なにせ「あの木は当時からあった。その電話ボックスの周りには防空壕があった」などという話がぽんぽんと出てくる。
切実に戦争ってひどいなと感じました。こういう話・体験談は高齢者ならではではないでしょうか。戦争に限らず、当時の情景を思い浮かべる手段として「体験談」と言うのは非常にリアリティのあるコンテンツです。ITを活用することで、高齢者そのものがコンテンツプロバイダーとして非常に価値のあるものを提供することが出来るはずだと思います。コンテンツプロバイダーというとなにやら冷たい感じがしますが、語り部的な存在という意味合いです。
加えて知的労働者としての活躍の場もあり得るかと思います。知的労働の成果物はネットだけで流通させられるほどまだ環境は整っていませんが(AmazonのMechanical Turkなど)、これもある程度までは時間の問題でしょう。一旦リタイアしていれば対価についての相場観もかなり安価でもいいという高齢者も多くいるはず。やり方次第でうまい市場が作れるかもしれません。
問題は、ITリテラシーをどこまで上げていくことができるかということでしょうか。使えないと場があっても参加が出来ません。このボトルネックをどう解消するのか。取り組むべき大きなテーマの1つです。
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