以前のエントリで「緑の世界史」という書籍を紹介したことがありました。こちら、まだ読書中なのですがかなり興味深い話がたくさん載っています。
その1つに「農業の発展」という話があります。ご存知のように人類は狩猟採集の社会から、農耕技術が発展していくと共に農耕社会に移行するという過程をたどりました。農耕社会では一人当たりの生産性が狩猟採集に比べて格段に高く、全員が農業に従事しなくても生活が出来るだけの余剰生産物を生み出すことができるようになりました。
余剰生産物が生まれると、それを管理したりあるいは再配分するための機構が必要になり、やがてはそれが権限を産み、組織を産み、所有という概念を産み、社会というものはどんどん複雑になっていきました。そこで起こったこととしておもしろいなと思ったのは、農耕社会が発展した地域ではいずれも余剰生産物を管理する機構が力を持つようになったという点です。この管理機構はすなわち統治者とか国王とかそういったものを産み出す元となったようです。
詳細を自分で文献を調べて追いかけたわけではないのですが、大体の流れは良く理解できますし納得感があります。農耕技術の発展はめぐりめぐって社会をどのように変えて結果誰にチカラを与えたのか?という問いは、情報技術の発展はめぐりめぐって社会をどのように変えて結果誰にチカラを与えることになるのか?という現代の問いにそのまま置き換えられます。
僕自身は権力志向の人間ではないつもりですので「チカラ」の定義は幅広く捉えていますが、僕らがやっていきたいことを実現するために、この問いは大きな意味を持ちます。
いやあそれにしても、歴史はおもしろいです。